【雑記】その28 高次元的俯瞰視点のパラドックス
第28回です
最近花粉がやばいですね
私は超重度の花粉症なので薬も強めのを服用してるのですが、流石に今日はやばすぎです
さて、何の脈絡もないですが、皆さんは神の存在を信じますか?
私は全くと言っていいほど信じていません
それは単なる宗教的価値観に起因するものではなく、論理的な解釈に基づくものです
その理由こそが、タイトルにある「高次元的俯瞰視点のパラドックス」(羅:Paradoxum excelsum dimensiva visum avium)です
一般の人々にはほとんど馴染みのない言葉だと思いますが、非常に面白く、そして現実的な考え方だと思うので共有します
まず最初に、神、あるいはそれに近しい存在がいると仮定し、それによって起こる矛盾を指摘していきます
要は背理法ですね
ここでの神とは一体何なのでしょうか
一般的に神は、我々に恩恵を齎す存在だとされています
キリスト教の旧約聖書を見てみましょうか
創世記の一番最初には"בְּרֵאשִׁ֖ית בָּרָ֣א אֱלֹהִ֑ים אֵ֥ת הַשָּׁמַ֖יִם וְאֵ֥ת הָאָֽרֶץ"(はじめに神は天と地とを創造された)とありますね
そして神が如何にして世界を創ったのかが綴られ、26文目では
"וַיֹּאמֶר אֱלֹהִים נַעֲשֶׂה אָדָם בְּצַלְמֵנוּ כִּדְמוּתֵנוּ וְיִרְדּוּ בִדְגַת הַיָּם וּבְעֹוף הַשָּׁמַיִם וּבַבְּהֵמָה וּבְכָל־הָאָרֶץ וּבְכָל־הָרֶמֶשׂ הָרֹמֵשׂ עַל־הָאָרֶץ"
(神はまた言われた、「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」)と、人間を創造した理由が述べられています
なるほど確かに人間を創る意味としては十分ですし、(その役割を果たしているかは甚だ疑問ですが、)それに相応しい生物であるといえますね
しかし、これはあまりにも人間を中心に据えた考え方だといえるでしょう
人間は自然を破壊し続けていますね
それが神の意思だと言われればそれまでですが、「治めている」と形容するにはあまりにもお粗末な存在ですよね
つまり神が創造した目的とは異なることをしている訳です
もしあなたがプログラマーで、作ったプロジェクトを破壊しかねないような重大なバグ、あるいは欠陥を発見したらどうしますか?
普通、それが何かを突き止めて修復、つまり該当箇所を削除または別のものに置換しますよね
聖書によると、最初に仮定した神は全知全能であり、世界を創造するほどの力をもっている存在だとされています
ならばその神の権能で我々人類を滅ぼすのが最善であるはずですよね?
それができていないということについては、いくつかのことが考えられます
まず考えられるのは、人間が存在することが何らかのメリットとなる、ということでしょう
それが神視点のものである可能性は十分にありますが、ね
しかし、やはり人間がいなくなる程度のデメリットであれば、神の権能でなんとかできそうなものです
次は、神が力を失っているという可能性です
地球全体の歴史で見たとき、人間が出現してから今日までの時間はあまりにも短いです
そのため、ある種のクールタイムのようなものが必要なのかもしれません
しかし、聖書をみる限りでは、神は結構な頻度でものを創造しているように思えます
よってこれも考えづらいでしょう
そして次に、その聖書を書いたのは誰なのか、という問題が出てきます
神が書いたものではないでしょうから、やはりお告げを受けた(と宣う)者が記したのでしょう
実際、聖書はたくさんの神に関するエピソードを体系的にまとめたものとなっています
これらの著者が皆お告げを受けていたかと考えると、甚だ疑問です
誰か一人に世界の成り立ちの全てを告げ、その人物に聖典を書かせればいいだけですからね
というように、ここに挙げた2つの理由だけですら神の存在の有無がかなり怪しくなっていますね
他にも多くの根拠がありますので気になった方はぜひこのサイトを見てみましょう ではまた